アマチュア出身 リスペクトボクサー 元世界チャンピオン 帝拳ジム 引退 持論 日本人世界チャンピオン

同世代全員が憧れた『元祖高校6冠』粟生隆寛引退!

投稿日:2020年4月8日 更新日:

粟生隆寛選手が引退しました

我々世代(昭和59年生まれ)のボクサーからしたら1度は意識したことがあるんじゃないでしょうか?粟生君のあの見事なカウンター。

相手のストレートをギリギリで横に外し(ずらし)、そのまま左ストレート。

さらによける際、しっかりと右肩にモーションが加わっているため、左ストレートに体重が乗る。

あれはマネしたくても当時の高校生レベルでは到底無理な、もはや「芸術的作品」でした。

私が粟生君を初めて観たのはたしか高1のころのインターハイでした。

何回戦かは忘れたのですが、サウスポーのボクサーファイターである粟生君は右を使いながら独特な、速いけどやわらかいリズムで相手との距離をつかみ、追い込み相手が怖くなって無防備なパンチを打ったところをスッと外してカウンターを打ち、アマチュアの試合らしからぬ倒れ方をした相手を横目に「フォー!」みたいに叫びながら威風堂々とニュートラルコーナーへ歩いて行った。

私は正直、「え?なにこいつ?」
とその少年のような、決して強そうとは思えないぷにょぷにょの白い身体の坊主が嘘みたいな強打で相手を倒し、リング上で腕を挙げている姿に理解不能でした。

「ボクシングってこんな事ができるの?」

と思ったのが粟生くんの試合をみた直後の感想です。

とにかくかっこよかった。

よく芸能人がTVに出てると大きく見えると言いますが、粟生くんもリングに登ると大きく見えました。

同い年ですが、そんなのは関係なく憧れの存在でした。

あの腕のアザ。本人はもしかしたらコンプレックスかもしれませんが、あのアザですらかっこよく見えました。

そのくらい当時の粟生隆寛のセンスあふれるボクシングは他を寄せ付けないかっこよさでした。

のちに同門(帝拳ジム)となる三浦隆司氏との死闘も当ブログに書いてますので
※過去記事探してみてください。

そして、見事アマチュアボクシング高校6冠!!
私は粟生君がアマチュアで負けた試合を1度も観たことがありません。

そんな粟生くんがプロデビューするときは燃えましたね!

とうとう来たか!
ただ、余計なお世話ですが不安が
「身体負けはしないか?」
「そもそも打たれ強いのか?」
先ほどちらっと書きましたが、三浦隆司選手と選抜大会で戦った際、亀ガードで完全にパンチを防ぎ、結果的にぎりぎり判定勝ちに逃げ切ったのですが(アマチュアとは思えないほどの客席からブーイングがありました)おそらくあれは「まともな戦い方では三浦に勝てない」と判断したから。

今になって思うと、減量はつらかったとは思うのですが、ライト級などに上げるのではなく(三浦選手がこの階級。すなわち三浦選手並みの馬力がないといけない)、早い時期の引退になる可能性があったとしてもバンタム級でセンスボクシングを魅せてほしかった・・・と書きながら気づいたのですが、バンタムには同門のホルヘ・リナレス、下田昭文、西岡さんなどがいるのか・・・ジムは違うが長谷川穂積さんも。あ、山中さんもか!!

うーん・・・

プロとしての粟生隆寛はどうなっていれば正解だったのでしょうね?

とはいえ、ちゃんと2階級制覇しているわけですし、十分いまが正解なんですけどね!

ただ、高1の時に観たあのゴムのようにしなやかなスウェーからのカウンター、攻めてるはずの相手がくたびれていくあのディフェンス力、そしていつも自信に満ち溢れた圧倒的センスボクシングを観ていた我々世代の人間からしたら、少し不完全燃焼の気がしないでもない・・・

でもまだ30代、人生これから!
今後の粟生くんに期待しながら私も頑張ります。

粟生くん、本当にお疲れさまでした!!

※これは今思えば、粟生くんプロ最後の試合(勝利)のあと描いた絵。この後快進撃か!?と思ったのですが、その後試合をおこなうことはありませんでした。

◆著者◆
ボクレッチ(ボクシング&ストレッチ)トレーナー・芸人
山田BODY

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    執筆者:


    1. 本人 笑 より:

      三浦との試合はギリではなかったと思うぞ笑
      センスボクシング?あんなチョコマカした動きじゃ世界なんか取れなかったよ 笑

      • 山田BODY より:

        ご本人!凡人の私には三浦選手のパンチ力に目が行き過ぎてしまったのかな?(笑)
        うん、センスボクシングかっこよかった!でも本人が言うのならそうなのかな。。
        お疲れさまでした!楽しませてくれてありがとう

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